ポップコーンの糖質はどれくらい?味ごとの糖質やカロリーまとめ

ポップコーンは映画館やお祭りなど、楽しむ場所で食べるイメージが強いお菓子ですよね。そんなイメージのおかげなのか、嫌いな人もあまりいないように思います。

サクサク軽いのでついつい食べ過ぎてしまいますが、ダイエット中はポップコーンのカロリーや糖質が気になりますよね。
なんとなくカロリーも糖質も高そうなイメージですが、実際はどうなのでしょうか。

ポップコーンの糖質を学ぶ前に、基礎知識をおさらい

ポップコーンは乾燥させたトウモロコシの種を数分間炒り、出来上がったら好きなフレーバーで味付けするいうとてもシンプルなお菓子です。

その起源は古く、紀元前3600年頃のネイティブアメリカンの遺跡からポップコーンの痕跡が見つかっています。
彼らは焚き火の中にトウモロコシの種を投げ入れ、弾け出てきたポップコーンを食べていたようです。

それから5400年以上経過した1800年代頃にハチミツをかけた甘いポップコーンが登場すると、お祭りやサーカスでも販売されるようになり、ポップコーンは庶民の定番スナック菓子の地位を確立していきます。

ここ数年でおしゃれなポップコーン専門店がいくつか出来ましたが、ポップコーンと言うとやはり映画館をイメージするという方が多いのではないでしょうか?

アメリカの映画館でポップコーンが食べられるようになったのはポップコーン誕生から約5600年経った1927年です。

当時の映画は無声映画しかなく、読み書きの教養がある限られた知識人の娯楽でしたが、1927年に音声付きの映画が登場したことで一般娯楽として定着し、安価で手軽なポップコーンが映画のお供になっていきました。

ポップコーンのトウモロコシの種類は決まっている

ポップコーンの原材料はトウモロコシのみですが、どんなトウモロコシからでもポップコーンができるわけではありません。

ポップコーンになれるトウモロコシはポップ種と呼ばれるもので、種を包む皮が固くて粒が小さいという特徴があります。この種を乾燥させたものがポップコーンの素です。

ポップコーンの素となる乾燥させたポップ種を加熱すると、内部の水分が蒸発して膨張していき、膨張の圧力に耐えきれなくなって破裂します。

破裂した際に飛び出してきたものがポップコーンです。

ポップコーンの糖質・カロリー・栄養素

軽い食感でついつい食べすぎてしまうポップコーンですが、なんとなく高カロリーのイメージがあります。実際の栄養価はどうなのでしょうか。

人気専門店のポップコーンは濃厚フレーバーから味付けを一切していないものまで様々で
ありますが、味によってカロリーはかなり変わってきそうです。

ポップコーンの原材料であるポップ種はスーパーや100円ショップでも購入できるので、ご家庭でポップコーンを作る方もいらっしゃいますよね。

ポンポンはじけながらポップコーンができていく様子は見ているだけで楽しめますし、お子様がいるご家庭でも遊びを兼ねて簡単にできるおすすめのおやつです。

手作りと市販品、また味付けによって栄養価やカロリーはどう変わるのか解説していきます。

手作りと市販品の栄養価

商品によって差はありますが市販品のポップコーンに多いサイズは約50gです。

50gあたりのポップコーンの栄養価を、市販品と手作りに分けてそれぞれ解説していきます。

【35gあたりのポップ種の栄養】
50gのポップコーンを作るために必要なポップ種は約35gです。
カロリー 120kcal
炭水化物 20g
タンパク質 2.5g
脂質 1.5g
糖質 18g
食物繊維 2.6g

【50gの市販ポップコーン(バター醤油味)の栄養】
カロリー 242kcal
炭水化物 30.3g
タンパク質 4.3g
脂質 13.1g
糖質 25.4g
食物繊維 4.9g

【50gの手作りポップコーン(バター醤油味)の栄養】
手作りの場合は作り方によって変わるので、市販品と同じバター醤油味で作ったと仮定したおおよその数値です。
カロリー 220kcal
炭水化物 20.8g
タンパク質 2.6g
脂質 8.6g
糖質 18.2g
食物繊維 3.7g

市販品に比べ、手作りの場合はカロリーや糖質などがかなりカットされていることがわかりますが、ご飯1膳あたりのカロリーが約269kcalと考えると市販品の242kcalもそれほど高い数値には感じられません。

ポップコーンはビタミンがミネラルも豊富で、特に抗酸化作用の高いビタミンEや糖質や脂質の代謝を高めるビタミンB群が多く含まれているのでお菓子としては栄養価が高いと言えそうです。

ここからはコンビニやスーパーなどで買えるポップコーンと、人気専門店ポップコーンをフレーバー別に比較していきます。

塩味の場合

ポップコーンを買うときは定番の塩味を選ぶという方も多いですよね。
定番フレーバーの塩味は間違いのない美味しさで安定した人気がありますが、その栄養価はどうなのでしょう。
【塩味のポップコーン の栄養価(50gで計算)】
商品名 ふんわりポップコーン 2種のあっさり塩味
カロリー 263kcal
炭水化物 30g
タンパク質 4g
脂質 14g

商品名 ギャレットポップコーンマイルドソルト味
カロリー 339kcal
炭水化物 19.5g
タンパク質 5.4g
脂質 26g

塩味は比較的カロリーが抑えられていそうなイメージでしたが、意外にも醤油バター味よりもカロリーや脂質量が増加しました。
ギャレットポップコーンのマイルドソルト味はファミリーマートのポップコーンに比べて炭水化物量は減少したものの脂質が高くなっていて、製造工程で油が多く使われていることが推測できます。
同じ塩味でも作り方によって栄養価にかなり差が出るようです。

糖質制限中にどちらかを食べる場合は、糖質量に影響する炭水化物が少ないギャレットポップコーンのマイルドソルト味をおすすめします。

キャラメル味の場合

甘くて香ばしいキャラメル味は人気が高く、ギャレットポップコーンだけでもキャラメルクリスプ・アーモンドキャラメルクリスプ・カシューキャラメルクリスプと3種類のポップコーンがあります。
その中からシンプルなキャラメルクリスプ味と、セブンイレブンの人気商品である濃厚なキャラメルコーティングのポップコーンを比較します。

【キャラメル味のポップコーンの栄養価(50gで計算)】
商品名 ポップコーン濃厚なキャラメルコーティング
カロリー 226kcal
炭水化物 40g
タンパク質 0.8g
脂質 7g

商品名 ギャレットポップコーンキャラメルクリスプ味
カロリー 234kcal
炭水化物 39g
タンパク質 1g
脂質 8g

甘くて香ばしいキャラメル味は人気が高く、ギャレットポップコーンだけでもキャラメルクリスプ・アーモンドキャラメルクリスプ・カシューキャラメルクリスプと3種類のポップコーンがあります。
その中から定番のキャラメルクリスプ味と、セブンイレブンの人気商品である濃厚なキャラメルコーティングのポップコーンを比較します。

キャラメル味はかなりカロリーが高くなるだろうと予想されましたが、塩味に比べてカロリー・脂質量ともにかなり減少しました。
炭水化物は増加してしまったので糖質制限中には向いていませんが、カロリー制限中にポップコーンを食べたい場合は塩味よりもキャラメル味を選んだ方がいいようです。

その他の場合

キャラメルや塩味などの定番以外にもチーズ味やチョコレート味、カレー味など様々なフレーバーのポップコーンがあります。
マイクポップコーンのグリーンカレー味は、タイフードで有名なヤマモリとのコラボレーションにより本格的な味わいを再現した商品です。

【上記フレーバー以外のポップコーンの栄養価(50gで計算)】
商品名 マイクポップコーングリーンカレー味
カロリー 250kcal
炭水化物 30g
タンパク質 4.1g
脂質 14.2g

商品名 ギャレットポップコーンチーズコーン味
カロリー 30kcal
炭水化物 14.2g
タンパク質 4.6g
脂質 28.3g

マイクポップコーンのグリーンカレー味は全体的にファミリーマートの塩味と栄養価が似ていますが、カロリーは少し低くなっています。

ギャレットポップコーン のチーズコーン味はこれまでご紹介した中で飛び抜けて高い330kcalで、脂質はグリーンカレー味の倍ですが、炭水化物は14.2gとご紹介してきた中で一番低くなっています。

カロリー制限をしている場合には向きませんが、糖質制限中にはチーズコーン味を選びましょう。

ポップコーンは糖質制限に向いている?

ポップコーンの糖質量やカロリーはお菓子類の中では低い部類に入るため、糖質制限中のお菓子にも向いていると言えそうです。
ポップコーンは原材料がトウモロコシなので、基本的には食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富で健康的な食品です。

ポップコーンは少量でも満足感を得られ腹持ちもいいため、大量に食べない限りはダイエットに向いていると言っていいでしょう。

ただし中には糖質の多いフレーバーもあるので注意して選んでください。1日の摂取量を50g以下にし、なるべくシンプルなフレーバーを選んでおけば糖質制限中のお菓子として楽しめそうです。

まとめ

フレーバーや作り方によって差はあるものの、ポップコーンは比較的低カロリーで糖質が低く、栄養価も高いことがわかりました。
市販品は種類が豊富で選ぶ楽しみもありますが、糖質制限中は自分で調味料を調整できる手作りの方が安心です。

手作りの場合、選ぶ楽しみはなくなってしまいますが、作る楽しみがあります。
手作りポップコーンで美味しく楽しく糖質制限を乗り切りましょう。