猫背は筋トレで矯正することはできる?筋トレで猫背を治す方法を解説

猫背に悩んでいるけれど解決法がわからないという人は多いのではないでしょうか。

猫背は見た目が悪くなってしまうだけではなく健康面においてさまざまな弊害をもたらしてしまいます。

できるだけ早く猫背を解消するためにも、まずは筋トレを活用することを考えていきましょう。

筋トレで猫背は治る?猫背になる原因からおさらい

筋トレを行うことによって猫背を治すことはできますが、そもそもなぜ猫背になってしまうのかを知っておかなければなりません。

一度猫背を治すことに成功しても、原因を理解していないとまた猫背を繰り返してしまう可能性があるからです。

猫背になる原因がどこにあるのかをきちんと知っておくことによって根本から断ち切りましょう。

まずは猫背チェックをしよう

筋トレを始める前に自分が猫背であるかどうかをチェックします。

壁に背中をつけて立ち頭と背中、おしりとかかとをつけた時に、頭かおしりを壁から離して立った方が楽だと感じた人は猫背なので注意が必要です。猫背は背骨が曲がっている状態を指すので背中が壁についていると頭やおしりが前に出てしまいます。

うつむきがちだったり、壁に対してずり下がっていたりする立ち方であることが猫背の人の特徴です。猫背であると壁に沿ってまっすぐ立つことが難しくなってしまいます。

猫背になる原因は生活習慣から

猫背になる大きな原因は生活習慣にあります。デスクワークをしたりスマートフォンを操作したりするなどといった際に、どうしても前かがみになってしまうため猫背になりがちなのです。

そういった姿勢を長い時間とり続けることによって、猫背は癖になりどんどん悪化してしまいます。姿勢を保つためにはお腹や背中の筋肉が使われますが、前かがみになっているとそれが正しく使われなくなってしまうのです。

なので、前かがみでいつづけると正しい姿勢をキープするための筋肉が衰えてしまうので猫背になってしまいます。

猫背はお腹・二の腕のダイエットの敵

ダイエットをするうえで、猫背とお腹・二の腕は大きく関係しています。猫背のままダイエットをしていても思わしい結果は表れません。

必死に食事制限や腹筋などのエクササイズをしていても、猫背の姿勢を改善していなければダイエットを成功させることはできないと考えてください。

猫背と二の腕の関係性

一見して猫背と二の腕は関係ないように見えますが、実はこのふたつは大きく関係しています。猫背のままでは腕を大きく動かして歩いたり運動したりすることができず、満足に動かすことができていません。

そのため腕の筋肉が衰えてしまい、二の腕に脂肪がつきやすい状態になってしまうのです。猫背では肩をすぼめるようにしてしまうので、肩が前に出てしまいます。これでは二の腕が垂れ下がってしまうので、力を込めて動かすことができなくなってしまいます。

二の腕の筋肉を十分に動かすことができない状態でエクササイズをおこなっても、二の腕のダイエットを成功させることはできません。

このように猫背と二の腕には密接な関係があります。背中が曲がっているだけなのだから二の腕とはなんの関係もないだろうと思いがちですが、実は二の腕のダイエットをする時には必ず猫背を改善することも同時に考えておかなければならないのです。

猫背とお腹の関係性

猫背の状態だとお腹の筋肉を使うことがなくなってしまうため、どうしても衰えがちになります。筋肉が衰えると自然と脂肪がつきやすくなるので、お腹まわりの脂肪が気になるという人は猫背である可能性が非常に高いと言えるでしょう。

お腹の筋肉が衰えてしまうと本来ならば筋肉がしっかりと支えているべき内臓が下がってしまいます。そのため下腹部がふくらんで見えるということもありますから、猫背によって内臓が下がりお腹が出ているという可能性も考えてください。

せっかく他の部位のダイエットに成功してもお腹だけやせることができないという場合には、猫背が原因であることが多いのです。

猫背を治せる筋トレ・ストレッチ・姿勢の改善方法

猫背を治すためには筋トレやストレッチも有効ですし、日常的に意識して姿勢を改善することも非常に効果的です。

猫背のままではいいことは何もありませんから、一日も早く治せるように努力しましょう。

背筋と腹筋を鍛える筋トレ

背筋と腹筋を鍛えるための筋トレをご紹介します。まずうつぶせに寝てつま先を立てます。

そこから両手をついて上体をそらすように起こして5秒間キープしてください。ゆっくりと元の姿勢に戻り、これを5回繰り返します。次にうつぶせになり両手を両肩の横に置きましょう。そこから背筋を使い5秒間かけて上体を起こします。

この時手を使わないように注意してください。背筋の力だけを使って上体を起こすようにしましょう。そしてゆっくり元の体勢に戻りこれを10回繰り返してください。

この筋トレのポイントはすべての動作をゆっくりと行うことです。自分が今きちんと背筋や腹筋をきちんと使うことができているかどうかを意識しながら、ひとつひとつの動作を行ってください。

寝ながらできるタオルを用いたストレッチ

バスタオルを使った簡単なストレッチもあります。まずバスタオルを2枚用意し重ねて丸めます。バスタオルの上に胸が来るようにあおむけに寝転がり、大の字になって力を抜いてください。この状態を1~3分ほどキープします。

たったこれだけのストレッチなので誰でも簡単に取り組むことができる手軽なものです。胸がのびることを感じられる位置にバスタオルを移動させるのがポイントです。腰がつらいと感じる場合には、ひざを曲げたり頭に手をそえたりするといいでしょう。

これは猫背になって背中が丸まっている時には非常に効果があるものです。外側に向けて背中を広げることができるので非常に解放感や気持ち良さを得ることもできるため、毎日行ってみてください。

姿勢の改善

猫背の改善のために筋トレやストレッチはもちろん効果的ですが、やはり日々の姿勢の改善もおこなっていく必要があります。デスクワークをするときやスマホを操作するときだけでなく、寝るときに関しても姿勢の取り方は猫背の改善に繋がるのです。

せっかく筋トレやストレッチをおこなっても日々の姿勢が悪ければその効果は薄れてしまいますし、むしろ猫背は悪化してしまいます。猫背を改善させるためには日々の努力が必要不可欠なのです。

なんとなく過ごしていると姿勢は悪くなってしまいがちですから、常に意識して猫背にならない正しい姿勢をとるようにしましょう。

デスクワークするときの座り方

デスクワークをするときは椅子に浅く座って背もたれに背中をつけないようにしましょう。背もたれと背中の間に丸めたタオルを挟んでおくと正しい姿勢を維持することができるので、どうしても背もたれに寄りかかってしまうという人は試してみてください。

腰や首がこってしまう場合には無理をせずに15~60分程度に1回休憩を挟んでも構いません。無理をしてしまうと力が入ってしまったり、おかしな姿勢をとってしまったりして逆効果が生まれてしまいます。

スマホを操作するときの姿勢

スマホを操作するときは背筋を伸ばして下を向かないようにしましょう。スマホの画面をのぞき込むようにすると猫背の原因になってしまいます。このときスマホを目線の高さまで持ち上げるのがいいでしょう。

腕が疲れてしまって続けられない場合には机などを使い工夫して高さを保ち、背筋を伸ばした状態をくずさないように心がけてください。

スマホを操作しているときにもっとも気をつけなければならないのは、背筋を丸めたまま画面を食い入るように見つめてしまわないようにすることです。決して下を向かずに背筋を伸ばして前を向くことを忘れないようにしましょう。

寝るときの体勢

寝るときは背筋を伸ばすためにもまっすぐに仰向けの姿勢をとるようにしましょう。

睡眠時間は一日のうちでも多くを占めていますから、ここでもできるだけ猫背にならないように背筋を曲げない姿勢をとりたいところです。

長時間横を向いたりして丸まっていると、その姿勢がくせになってしまいます。寝始めるときは仰向けの姿勢をとるように心がけてください。

まとめ

猫背を治すためには筋トレやストレッチ、姿勢の改善を意識的におこなうことが非常に大切です。もし自分が少しでも猫背かもしれないと思ったら、すぐに猫背かどうかチェックをして早い段階から改善できるようにしましょう。

デスクワークやスマホの操作が多い現代社会では猫背になる可能性も高く、知らず知らずのうちに猫背になってしまっていたということも珍しくはありません。筋トレなどで正しい姿勢を取り戻せるようにしましょう。

猫背は意識すれば必ず改善することができます。そのためには日々の努力が欠かせませんから、筋トレやエクササイズに加えて姿勢にも気を配り猫背を治していきましょう。